ファイバーPOG

ペーパーオーナーゲーム(競馬)を開催します。ファイバーPOG開催予定

真田丸22

「裁定」

ナレ 北条氏政が遂に上洛を承諾。しかし、沼田城を真田から取り戻すという条件つきであった。沼田の真の主を定める「沼田裁定」が始まる




板部岡 そもそも、沼田城は、上杉のものであったところを、天正6年、御館の乱際に、我が北条が奪い取った城でござる。よって、沼田は北条の城であることは明々白々。以上

三成 それにつき、真田の言い分はいかに

源次郎 確かに、かつては北条のものでありましたが、天正8年、城は武田の手に渡っております。以後、織田に引き渡すまでの2年間、沼田城は真田の支配でございました。何ゆえ北条殿がおのが城と言い張るのか、全く解せませぬ。以上

ナレ 北条から板部岡コウセツサイ、真田からは信繁、徳川から本多正信。各大名家の名代が関白秀吉の前に集まっている

秀吉 面白い。双方真っ向から言い分がぶつかっておる

板部岡 おそれながら殿下…

秀吉 そもそも、沼田城というのは誰が築いた

三成 片桐殿

片桐 は。沼田城を築いたのは上野の国衆、沼田顕泰にございます。顕泰は上杉に近く、しかしここが面白いところですが。家中に騒動が起こりまして、なんと家臣が上杉方と北条方真っ二つ分かれ、その時騒動を鎮めたのが…

秀吉 長い

片桐 はっ!上杉謙信ということでございます、以上

秀吉 で何ゆえ、みなこの城にこだわる

三成 片桐殿

片桐 はっ

秀吉 チッ

片桐 沼田城は、上野と越後の国境にございまして、関東の最北に位置します。利根川と片品川に挟まれた絶壁上にあり天然のヨウガイとも申せます。守るに易く、攻めるに…

秀吉 沼田が如何に大事な城かはようわかった。続けよ

三成 コウセツサイ殿

板部岡 最も大事なのは、どちらが先に城を有していたか。とすれば、北条であることは、明々白々

三成 それに対して真田殿

源次郎 どちらが先かは意味のないことでございます。それを言うならば、城は上杉に返さねば筋が通りませぬ

秀吉 一本!

板部岡 !

源次郎 沼田はかつて、上杉、北条、真田が三つ巴で争っていました。そこへ織田が現れ、横から城を奪いとった。大事なのはその織田から、誰が奪い返したかではございませぬか

板部岡 それならば、北条である。上野信濃から織田を追い払ったのは我が北条の軍勢じゃ

源次郎 織田を追い払ったのは北条かもしれません。が、しかし。沼田城に関しては、真田が己の力で勝ち取った城でございます

板部岡 否!!。勝ち取ったと申すか?実のところは本能寺の騒ぎに紛れて掠め取っただけではござらんか

源次郎 それは言葉が過ぎますっ

板部岡 掠め取ったではないかー!!!さらに言えば。当時真田は、織田の家臣、滝川一マサの下についておりもうした。つまり真田は、主人の滝川殿を裏切り、沼田を、騙しとったのです

一同 …

板部岡 違うか?

源次郎 おっしゃる通り。騙しとり、かすめとり、勝ち取りました

秀吉 ふふふふふふ。はははははは、はははははは

三成 いかがいたしましょう

秀吉 実に面白い。ただ少し疲れた

三成 ではこれより休憩とする




源次郎 あー。(みずを飲む)

昌幸 なかなかいいぞ。今のところ全くの互角じゃあ

源次郎 相手の誘いにのってしまいました

昌幸 まさしく沼田は、騙しとって掠め取ったのじゃ。お前は正直に申しただけじゃ、気にするな。まだ徳川は何も喋っておらん。どういう立場をとるつもりなのか。面白うなってきた。はははははは

どん!

うっ

どん!

うっ

どん!

うっ




源次郎 ふー。(丹田)

板部岡 これは、戦だとわしは思うておる

源次郎 私もそう存じます

板部岡 戦は勝たなくては意味がない。容赦はせんぞ

源次郎 望むところ

板部岡 ふ。こうして、我らがやりあうことで、真の戦はせずに済む




源次郎 ここから先は入れないぞ

きり 大役ご苦労様ですね

源次郎 真田家のためだ

秀次 きり

きり 中納言様~。お約束通り、お差し入れを持って参りました

秀次 これはありがたい

きり あ、あなたの分も

秀次 あのコウセツサイという男、声ばかり大きくて、どうも虫が好かぬ

源次郎 しかし、案外モノのわかったかもしれません

きり 沼田城は私もだーいすきなお城だから、北条なんかに取られちゃダメですよ?高い崖の上に建っていて、それは見晴らしがいいんですよ~

秀次 へ~、行ってみたいものだな。どれくらいだ?

きり もうスゴく高いです




三成 佐渡守殿に尋ねる。天正10年。この年に徳川と北条の間で盟約が結ばれている。この折に、沼田城についても話があったと聞き及ぶ。その経緯はいかに?

正信 申し上げます

板部岡 その件に関しては、まずわたくしから。よろしいか?当時、我が北条と徳川方には、長らく戦が続いており申した。なかなか勝敗はつかず、これ以上の争いは互いに損と、当方より、和睦を持ち掛けた次第。その折りに徳川は、当時配下だった真田の持ち城、沼田城を北条に引き渡すことと、取り決めたのでございます。起請文を、証拠として持参致しました

片桐 御借り致す

三成 佐渡守殿。それに間違いはないか?

正信 おおむねは

三成 真田側の言い分は如何に

源次郎 天正10年、つまり同じ年に、我が真田も徳川と盟約を結んでいます。このとき、徳川は真田に対し、沼田の安堵を約束しております。未来永劫、沼田は真田のものだと。徳川様が仰っています。その時の起請文です

片桐 御借り致す

秀吉 つまり徳川は、真田と北条の両方に、沼田を渡すと約束してしまった。そういうことだな?

源次郎 左様で御座います

秀吉 これではっきりしたではないか。あとは徳川が、北条と真田に交わした約束、どちらがまだ効いておるか、それを吟味すれば良いわけだ

三成 左様で御座います

オステが泣く

秀吉 息子が腹を空かせたようだ。あとはお前、任せた

秀次 えっ?

秀吉 この場をとりしきってみよ

秀次 はっ

秀吉 おーよしよしよし

秀次 さて…、考え方の筋道は見えた。つまり、徳川が北条と真田に交わした約束、どちらがなお効いておるか~

板部岡 (遮り)おそれながら

三成 コウセツサイ殿

板部岡 徳川と真田は、言わば主従でござる。両者の間に交わされた約束は、親が息子にしたようなもの~

源次郎 (遮り)御待ちください!

板部岡 それに対して、北条と徳川との約束は、国と国との盟約である。事の重大さが違う。どちらを重んずるかは自ずと明らかであろう!

源次郎 御手元の2つの起請文をとくと御覧ください。片桐様、北条様と交わした起請文の日付はどうなっておりますか?

片桐 天正10年、10月29日である

源次郎 一方、真田と交わした起請文の日付は

片桐 天正10年、9月28日

源次郎 真田のほうが一月はよう御座います。どちらを重んずべきかは自ずと明らかで御座いましょう

板部岡 約束にも格というものがある!

源次郎 大名と大名の間に交わされた盟約も、親と子が交わした約束も、重さに変わりはございませぬ!先に交わした約束は違えてはならぬ!赤子にもわかる理屈でごさいます!

正信&三成 …

板部岡 真田殿…。御自分の言われてることが、どういうことかわかっておいでか?

源次郎 はい?

板部岡 御主はこう申したのだぞ。徳川三河守殿は、真田との約束があるにも関わらず、赤子でもわかる理屈をないがしろにして、再び、北条と盟約を交わしたと

源次郎 そのようなつもりは!

板部岡 徳川殿は、いならぶ双方の家臣の前ではっきりと、沼田を北条に譲り渡すと申された。貴殿は、徳川殿を嘘つき呼ばわりされるか?二枚舌の卑劣漢と罵るかー!!

正信 はてさて…。合点がいきませぬなあ。我が主三河守がそのようなことを申すはずがござらん

板部岡 はぁ?

正信 そもそも我が主には、沼田を譲り渡す気はござらなんだ

板部岡 …は、何を言い出すのだ

正信 北条に伝えたのは、奪い取るなら好きにせよ!と、いうこと

板部岡 バカを言うな

三成 譲り渡すとは、言っていないと申すか?

正信 奪い取るなら好きにせよで御座います。起請文にもそう書かれているはず

板部岡 本多殿っ

正信 そこに、手柄次第とありませぬか?

片桐 手柄次第?

正信 はい。おのが手柄で、沼田城を奪い取るなら徳川は邪魔はせん!という意味で御座います

板部岡 待たれいっ!

片桐 ありました。確かにここに手柄次第と

秀次 見せい!

片桐 ここに

秀次 手柄次第と書いてある

板部岡 それは…、言葉の解釈によりまする。手柄次第とは、いつでも欲しいときに受け取ればよい。という意味ではござらんのかぁ?拙者はそうとっておったっ

正信 は?

板部岡 そういう取り方もでき申す!

正信 苦しゅう御座いますが…

板部岡 徳川殿は、約束されたのだっ!

三成 …

板部岡 間違いなく、沼田城を譲り渡すと仰せられた!わしははっきりと覚えておる。本多殿…、御主は聞いていたはずだ

正信 はて

板部岡 本多殿!

正信 忘れ申した

板部岡 何だこれはー!!!!!

秀次 コウセツサイ。ずっと気になっていたのだが、「譲り渡す」にせよ、「奪い取る」にせよ。それは、沼田城が真田の城であることを暗に認めてることにはならないか?元々北条のものであるなら、「取り返す」「奪い返す」というべきである

板部岡 それはっ…

秀次 これは何より、北条は沼田を真田のものと思っている証拠じゃ。語るに落ちるとはこのこと。違うか?コウセツサイ

板部岡 …

秀次 ここまでだな。治部

三成 双方の言い分は聞き尽くした。のちほど、殿下のお裁きを申し渡す




源次郎 本多様!

正信 あい

源次郎 ありがとうございました

正信 礼を言われるようなことは致しておりませぬ

源次郎 どうしてお味方を

正信 某はありのままを、言うただけ

源次郎 黙っていることも御出来になったはず。御蔭で助かりました

正信 必死でたたこうておる若者を見たら、手を差しのべてやるのは、年寄。というもの。失礼




昌幸 よう頑張った、勝ち戦じゃっ

源次郎 ありがとうございます

昌幸 これで北条もさすがに、沼田から手を引くぞ。ふふ、わざわざ秀吉に、裁定をねだったりするからこういうことになるんじゃ

戸が開く

三成 ここにいるのは分かっておりました。今更お逃げなさらずともよい。余計な事をしてくれたな

源次郎 どういうことで御座いましょう?

三成 お主のおかげで算段が狂った

昌幸 聞き捨てなりませぬな

三成 気持ちは分かるが安房守殿。これでは困るのだ

昌幸 御説明いただきたい

三成 殿下にとって何より大事なのは、北条を上洛させる事。そのためなら、沼田はくれてやってもいいと思っておられた

源次郎 では、今日は何のためにあったのですか

三成 すんなり北条に沼田を渡してもよかったが、それでは真田の立場がないと思い、それゆえの今日であった。安房守殿、ここは折れてくれぬか

昌幸 沼田を諦めろと言われるか

三成 そういう事だ

昌幸 御断り申す

三成 そなたが折れなければ、北条と戦になる

昌幸 望むところ

三成 真田と北条の戦だけでは済まなくなる。日の本中を巻き込む大戦になるは必定

昌幸 ははは。まさか沼田ごときが

三成 その沼田が火種となるのだ!!!理不尽な事は承知の上、このとおりだ

源次郎 石田様、お手をおあげください。沼田は引き渡しましょう…

昌幸、仕方なくうなずく

三成 沼田と同じだけの領地を、真田に引き渡すよう、徳川に掛け合うつもりでいる

昌幸 沼田に代わる土地などございません。いらぬ心遣いでござる。…1つだけ、望みが御座います。沼田のはずれにある名胡桃には、我が真田家の代々の墓がござる。あそこだけは渡すことはできませぬ

三成 ならば、名胡桃はそのまま真田に残す

昌幸 あとは殿下の御上意に、従うのみでございます

三成 済まぬ

出ていく三成

源次郎 名胡桃に御先祖様が眠っておられるとは知りませんでした

昌幸 でまかせに決まっておるではないか。何か言ってやらんと悔しくてな。しかし、ふふ、おかげで名胡桃は残ったぞ

源次郎 はい

昌幸 名胡桃は一際高いところにある。あの城からは、沼田が丸見えじゃ。名胡桃さえ抑えておれば、沼田に睨みをきかせることができる




秀吉 (あやしながら)オステ…。決まったか?

三成 このような形で、治めたく存じます




ナレ 裁定が下った。沼田領のうち、沼田城を含む石高3分の2が北条の。名胡桃城を含む3分の1が、真田のものとなった。かくして、沼田裁定は、決着した




氏政 名胡桃なんぞに真田が居座ったらどうなる?戦になったとき我らの動きは全て悟られてしまうではないか

板部岡 御隠居様、京へ参りましょう。関白殿下は、御隠居様の上洛と引き換えに、沼田をくださったのです。今はとにかく京へ

氏政 うぬは誰の家来だ?

板部岡頭をさげる

氏政 氏直、兵を一万ほど沼田周辺に置け

氏直 かしこまりました

板部岡 御隠居!

氏政 攻め込みはせぬ、秀吉の裁定に不服であることを形で示す

板部岡 秀吉公は、城の受け渡しの際は、千人以上の兵を動かしてはならぬと仰せられました

氏政 二万にしよう

氏直 !。…はっ!

板部岡 …




秀吉 北条は戦をしかけるつもりか?

三成 その様子は見えませぬ、名胡桃の抑えとしたつもりかと

秀吉 なんだ。氏政のことだからわしの裁定が気に入らんで、いよいよ戦に踏み切ったかと思うたわ

三成 向こうも馬鹿ではないので、さすがにそれはないと

秀吉 つまらんっ

三成 あとは、氏政が上洛すれば、万事めでたしでございます




源三郎 理不尽なことを申しているのはわかっております、ただどうか、こらえてくだされ

しかし、闇雲に城を明け渡せと言われ申しても

源三郎 俺にも子細はわからぬ。京の父上から言われたのだ。恐らく、上のほうでそのような取り決めがあったのであろう

それにしても

源三郎 言うな!このようなことを頼んでいる俺だって辛いのだ!大叔父上、どうか!、お聞き入れくだされ!

父はこれからどうなるのです

源三郎 とりあえず、俺の岩櫃城へ来ていただく

矢沢 ゴニョゴニョゴニョ

源三郎 何を言っておられるのだ

わかりません

矢沢 ゴニョゴニョ…。これまで、この沼田城を守るために、死んでいった者たちの名前を思い出していた

源三郎 …

矢沢 教えてくれ。あの者たちに、何と言って詫びれば良いのだ。あやつは…、何のために死んでいったのだ!

父上!

源三郎 大叔父上は…、今年でおいくつになられる

72でございます

源三郎 サンジュウロウ、お前もそろそろ家督を継いだらどうだ

あの父が、隠居するとは到底思えませぬ。100まで生きると息巻いております

源三郎 それほどお強そうには見えんのだがな

そういうのが一番長生きするんですよ

家来 若殿様!大殿が大変で御座います




矢沢が柱に身を縛りつけている

父上!

矢沢 勝手に城を明け渡すが良いっ!だがわしはここを動かんぞ!この城と共に、死ぬ!!

バカなことを仰いますな

矢沢 わしはここに、残るー!

父上!

矢沢 あー!触るなー!!

源三郎 お前たちも手伝え!

家来たち はっ!

矢沢 残るんだ、何をするんだ!、邪魔だー!

源三郎 ○○○○の患者のようだ、多少乱暴に扱っても死にはせん

家来たち は

連れていけ

矢沢 100年この城で生きるんじゃー!

絶対に離すなっ!

ナレ 沼田城が北条の手に渡ったことにより、本能寺の変に端を発した東国の動乱は、一先ず幕をおろした。かに見えた




家来 えらいことじゃ…、えらいことじゃ

源三郎 名胡桃が!?

家来 はい…




ナレ 沼田城に入った北条家家臣、猪俣邦憲?が、突如名胡桃城に攻めこみ、これを奪いとってしまったのである




源三郎 名胡桃の様子は

佐助 すでに城は北条の手に落ち、城代、鈴木モンド様は…、御自害のもようで御座います

源三郎 なんということを

内記 すぐに出陣致しましょう

源三郎 出陣?

内記 城を取り返すのじゃ

源三郎 しかし…

内記 若殿!

平八郎 何を躊躇っておる!

源三郎 舅殿!

平八郎 今すぐ兵をっ、名胡桃に進めるのじゃ。たまたまに当地に留まっておったのも何かの縁!。この本多平八郎忠勝、加勢つかまつる

内記 これは心強い

平八郎 百の兵をお貸しいただければ、先陣をつとめましょう!

源三郎 舅殿は…、口を挟まないでいただきたい!

平八郎 何だと?

源三郎 何ゆえここにおられるのです

平八郎 たまたま稲の顔を見に来たのだ

源三郎 ならば、稲のところへお戻りください

内記 若…

源三郎 ここは真田の軍義の場でござる。あなた様は、徳川の御家来。速やかに、お戻り願いたい

平八郎 婿殿。よう言うた。うん、ワッハッハッハッハッハッハッハッハ。ハッハッハッハッハッハ。ワーッハッハッハッハ

源三郎 佐助、このことすぐに京の父上へ知らせろ!

佐助 は

源三郎 京へは何日で行ける

佐助 5日あれば

源三郎 4日で頼む

佐助 は

源三郎 悔しいのは…、俺も同じだ




氏政 猪俣が名胡桃をのう…。はははははは。思いきったことをしたものだ

板部岡 愚かなことでござるっ…

氏政 猪俣はせっかく沼田を抑えたのに、名胡桃を取られ悔しかったのであろう…。出掛けるぞ

板部岡 御隠居様!。秀吉の動きが心配です。これが、北条攻めの良い口実にならねば良いのですが

氏政 なぜ秀吉が出てくる、これは北条と真田のいさかいじゃ




昌幸 こんなことなら、名胡桃も北条に渡しておけば良かった

出浦 確か…、死んだ鈴木モンドは

昌幸 古くからの真田の家臣じゃ…。済まぬことをした

源次郎 兄上はどうされておる

佐助 いつでも攻め込めるよう支度を整え、殿の御下知を待っております

昌幸 佐助、直ちに名胡桃を奪い返せと源三郎に伝えよ

佐助 は

出浦 ここまで何日で来た

佐助 4日で

出浦 3日で戻れ

昌幸 いや、2日だ

佐助 はっ!

源次郎 父上!、お待ちください

昌幸 イシュガエシ?だ!

源次郎 殿下に御伝えするのが先です

出浦 一々許しを請わねばならんのか

源次郎 勝手に動いては、真田も処罰を受けることになります。父上、世の仕組みは変わったのです!




昌幸 どうか、名胡桃城奪回の御許しをいただきたい。殿下に御迷惑はお掛け致しません。我が真田の兵だけで、城を奪い返してみせまする

秀吉 安房

昌幸 は

秀吉 名胡桃のこと、わしに預けてくれんか

昌幸 殿下

秀吉 そなたの悪いようにはせん、あとはわしに任せい

昌幸 いやしかし…

秀吉 下がれ

昌幸 はぁっ

出ていく昌幸と源次郎。途中で昌幸が立ち止まる

源次郎 さ、父上




秀吉 治部

三成 は

秀吉 これで北条攻めだな?

三成 その前に今一度、北条に文を送り、名胡桃を真田に返し上洛するよにと促します

秀吉 それで断ってきたら、いよいよ戦じゃ




昌幸 城を奪われたにも関わらず、取り戻せるにも関わらず、手をこまねいて見てるだけとは…。わしは何のために秀吉に従った…。猿め…

出浦 聚落第は…、一見堀があって攻めにくいが、調べてみたところ、東がやや手薄だ。攻め落とせるぞ

昌幸 ふふふふふふ。はははははは




源次郎 あれほど、悔しそうな父上の顔は初めてみた

佐助 出浦様もで御座います

源次郎 さぞ御無念であろうな…




氏政 何ゆえ秀吉が首を突っ込んでくる。子どものケンカに親が乗り出してくるようで見苦しくてならんわい!!!

板部岡 我らを攻めたくてウズウズしておるのです。ここは、従っておいたほうが得策でございます

文を破る

板部岡 御隠居様!




利休 で、どうなりました

秀吉 氏政は断ってきた

利休 殿下の思うツボではおまへんか。これで…、討伐の口実ができましたなぁ




秀吉 北条征伐じゃ、すぐに支度をせよ

三成 殿下!いま一度、氏政に上洛の催促を

秀吉 くどいっ

源次郎 私からもお願い申し上げます、氏政を上洛させれば、真意を聞くこともできますっ

秀吉 散々わしは救いの手を差しのべてきた。それを氏政は拒んだのだ。あとは戦しかない

三成 かしこまりました

秀吉 大名どもに触を出せ、見たこともない大軍勢で、北条の度肝を抜いてやるっ

源次郎 ついに、戦になってしまいましたね…

三成 戦が始まる時はいつもこうだ。一度、動き出せば、まるで暴れ牛のように、前へ進んでいく。誰も止める事はできん




氏政 秀吉が攻めてくる…。この小田原城がある限り、負けはせん

氏直 上杉、徳川真田に加え、中国四国九州の大名たちまで…。見たこともない大軍勢でございまする

氏政 望むところだ。こちらとて奥羽の伊達との盟約がある。コウセツサイ

板部岡 は

氏政 駿府へ行け。徳川だけは抑えておこう

板部岡 今から…、徳川を味方につけるのでございますか!?

氏政 まだ時はあるっ、説き伏せよ!!




ナレ だが、秀吉はあっという間に空前の大軍勢をまとめあげた

秀吉 これより北条を、成敗する

大名たち はっ!




家康 だからもっとはやいうちに…!秀吉に会っておけば良かったのだ

正信 コウセツサイ殿は、いかがいたしましょう

家康 この期に及んで北条につくわけがなかろう。追い返せ

正信 では、殿は京へ向かわれたということにしておきます

家康 しまいじゃな、北条は




ナレ この時から、関東の名門北条家は、滅亡に向かって突き進んでいく




予告
氏政 はいーーっ!

板部岡 北条を!!!滅ぼされるおつもりかー!

源三郎 かかれー!

三成 忍城1つ落とすのにどれだけ手こずっておる

大谷 氏政に会って説き伏せてくるのだ

家康 源次郎、頼んだぞ